パワースポットに願う【青森旅】
- 2016/05/07
- 21:00
「津軽三味線全日本金木大会」の会場に置いてあった、
観光リーフレットに、
とあるパワースポットが紹介されていました。
「十二本ヤス」
知りませんでした。
リーフレットの地図では、
場所がハッキリわからず、
車に乗せている道路地図にも、
家に帰ってからGoogleマップも見てみましたが、
そのいずれにも、載っていませんでした。
十二本ヤスはもちろんのこと、
道も、載っていませんでした。
地図にも記載がないパワースポット。
ねぇ~♪
そそられますでしょ?
探してみることにしました。
津軽鉄道の金木駅を東側に越えて、
県道2号の、ちょっと北側の細道を、
山に向かって入り、
適当に…右往左往してみました。

そしたら、行きつ戻りつしている最中に、
「十二本ヤス↑」の小さな標識をみつけました。

隣には、不気味な(?)大きな看板もありましたよぉ。
「遭難多発!」
ここから先、携帯も通じにくくなりますので、
「ここで、入山場所を連絡しましょう!」
「熊にも注意!」
ふむ。ちょっとひるみましたが…
もちろん、進むことにしました。
やがて舗装は途切れ、
九十九折れの林道になりました。

注意深く進みました。

周りの様子も、山の風情が濃くなっていき、
道の状態も、しだいに悪くなってきまして、
わたしの車は、軽ですので…
一応4WDですが…
こんな車で、だいじょうぶだろうか…
…と、だんだん不安になってきました。

このまま、どんどん山道が険しくなっていって、
引き返すことができなくなったりしたら…
たいへんだぁ!!

…と思ったところで、
唐突に道は舗装道になりました。
しかも、周辺は、水田であります。
ああ、よかった♪
…と思ったのもつかの間、
また未舗装の山道に戻って、
さらに進んでいきました。
すいません。かなり紙幅をとってしまいましたね。
ごご6時前、
ようやく目的地「十二本ヤス」に
たどり着きました。

鳥居があって、
階段状に道ができていました。
「クマに注意!」ということが頭をかすめまして、
わざと、大きな咳払いを繰り返しつつ、
登っていきました。
鳥居から、50mぐらいでしょうか。
わりとすぐに、金木のパワースポット、
「十二本ヤス」が見えてきました。

「十二本ヤス」の正体は、
ヒバ(ヒノキアスナロ)の巨木なんです。
樹齢800年とも言われ、
幹回り約8m、樹高約34m。
ヒバとしては、
日本最古、最大の樹。
大きさにも驚きますが、
なんといっても、目を引くのは、
その形です。
根元は大きな1本の幹なのですが、
途中から、幹が十二本に分かれて、
上に伸びているのであります。

フォーク状の魚を突く道具「ヤス」に
似ているところから、
「十二本ヤス」と名づけられたようです。
この辺りでは、
12月12日が山の神を祀る日とされていることから、
この木は、神木…山の神そのものであると、
地元では、古くから、崇められていたそうです。
大正時代に、営林署が一度、この木の伐採を試みましたが、
地元の人が恐れをなして誰も切ろうとしなかったため、
木の保存を決めた…ということがあったそうです。
「新日本名木100選」にも選ばれています。
かつて、国の天然記念物に指定したい…
…という動きもあったようですが、
複数いる地権者との交渉がまとまらず、
現時点では、指定はされていません。
しばらく、見とれてしまいました。
いい樹だなぁ…
さすがに、山の中で、
人工の音は、何も聞こえません。
この日は、風が強かったのですが、
この場所は、ひじょうに静かでした。
鳥の声に混じって、不意に…
コッ…コ、コ、コ、コ…
コ、ココココ…
…と、木を叩くような音が響きました。
キツツキです。
おそらく、クマゲラでしょう♪
気持ちいい場所だったのですが、
この場所に着いた頃から、
耳鳴りがひどくなっていまして、
気分が落ち込んでいきました。
左耳が高音性難聴と耳鳴り、
右耳が低音性難聴と耳鳴り。
この時は、右耳の低音の耳鳴りがひどく、
おそらく山道を緊張しながら運転していたので、
疲れが出たのだと思います。
珍しく、
「どうして、こんなことになっちゃったのかな…」
…といったことを考え、
十二本ヤスに拝礼する際、
「助けて…」
…と、心の中で、思ったと思います。
通常ですと、
わたくし、拝礼する際には、
願いごとなどはしないのですがね☆
そうしましたら…
さぁぁぁ…っと、
山の端から夕陽が差し込んできましてね。
十二本ヤスを照らしました。

ほぉぉ…と、ため息。
でね。
それ以来、右の耳鳴りは、おさまっています。
これは…ご利益なのかな?
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応援、ありがとうございました。
感謝感謝☆