見せかけの利息~外貨預金☆中編
- 2016/03/31
- 21:00
きょうは、外貨建て預金についての中編です。
続きものですので、
「前編」を読まれていない方は、
読まれてから、きょうの記事をお読みください。
きのうは、外貨建て預金の、
見えにくい、わかりにくいコスト(損)について、
お書きしました。
きょうは、一見すると、お得に見える「利息」について、
お話してまいります。
きのう、「米ドル建て定期預金 利回り6%」の広告を
例にとって、お話しましたので、
きょうも、この「米ドル建て定期預金 利回り6%」で、
お話してまいります。
新聞などに載っている外貨建て定期預金の広告は、
たいがい、高い利息をアピールしています。
でもね☆
これは、見せかけの利息なんです。
広告を見ると、利息の部分、
例えば上の例だと、「6%」という文字を、
大きなサイズの文字にして、
広告の真ん中にレイアウトしていたりします。
でも、これは、お客様を釣るための、
カモになるお客様を釣るための「エサ」なんです。
喜んでパクついている場合じゃありませんよぉ!
今、日本円の普通の定期預金の利息は、
ほぼゼロですので、6%など高い利息を見せられると、
思わず引き寄せられてしまうわけですが、
ちょっと待ってください!!
よくよく見ると、「6%」の近くに、
何やら、小さく書かれてありますよぉ。
読んでください。
「年利」と書いてありませんか?
そして、「(1カ月満期)」とか「1カ月物」と、
書かれてありませんか?
そうなんです♪
ご推察の通り♪
そういう仕掛けなんです。
資産運用をする際に、利回りを表記する場合、
原則、1年の金利で表すことになっております。
なので、
「6%」は、年利、つまり1年の利息なんです。
もしも、それが「1カ月満期」なら、
1カ月分に、換算しなければなりませんよぉ。
6% ÷ 12カ月 = 0.5%
ということになります。
なので、利息は、税込みで、
この場合、0.5%ということになります。
仮に、3,000万円を預けた場合、
1カ月後、3,000万円の0.5%、つまり15万円の利息を
受け取ることができる…ということになります。
が!!
きのうお話しましたように、
外貨建ての預金には、「スプレッド」などのコストが、
かかります。
きのうの例では、コストは60万円、かかっています。
なので、まとめますと、
「米ドル建て定期預金(1カ月満期) 利回り6%」
「スプレッド=2円」で、3,000万円、預け入れた場合、
利息は15万円、受け取れますが、
スプレッド60万円を支払わなければなりません。
つまり、60万円-15万円=45万円…の損!!
「1カ月で45万円損した」という話になるわけなんです。
銀行は、きのうお話しました「スプレッド」と、
「定期預金の期間」を自由に決めることができますので、
いくらでも…と言ったら、言い過ぎですが、
一見、得しそうな高い利息を作ることができるのです。
例えば、「1週間満期」とか「利回り18%」なんてのも、
わたしは、見たこと、ありますよぉ。
なので、この外貨建て定期預金で、
お客様側が利益を得るためには、
「利息」がポイントなのではなくて、
「為替差益」がポイントということになります。
上の例の場合、例えば、
その1カ月の間に、ドルが2円上がってくれれば、
スプレッド分は相殺することができますので、
利息分、儲けることができるわけです。
ただし、
ドルが1カ月で2円上がることはありますが、
自分が預けた時に限って、
必ず2円上がるわけではないわけで…
つまり、逆に2円下がることだって、
起こりえるわけです。
上の例の場合、仮に2円下がれば、
60万、損が増えて、合わせて、
1カ月で、45万円+60万円=105万円、
損してしまう!!
…という話になります。
一方、銀行からしてみれば、
為替が上がろうが、下がろうが、
どっちに転んでも、スプレッド分は、儲かる仕組みです。
一方的に、銀行に有利な取引ということになります。
あくまでも、私見ですが…
きょうのお話は、ここまでです。
ここで、1つ、きのうの話に、付け足しておきます。
コストは、
スプレッドのほかに、かかる場合もありますので、
その点も、必ずご確認なさってくださいませ。
と、ここまでは、言わば「損する仕組み」について、
お書きしてまいりましたが、
あすは、言わば「得する仕組み」について、
お話したいと思います☆
↓人気ブログランキング「青森県」…第1位です。

応援、ありがとうございました。
感謝感謝☆
続きものですので、
「前編」を読まれていない方は、
読まれてから、きょうの記事をお読みください。
きのうは、外貨建て預金の、
見えにくい、わかりにくいコスト(損)について、
お書きしました。
きょうは、一見すると、お得に見える「利息」について、
お話してまいります。
きのう、「米ドル建て定期預金 利回り6%」の広告を
例にとって、お話しましたので、
きょうも、この「米ドル建て定期預金 利回り6%」で、
お話してまいります。
新聞などに載っている外貨建て定期預金の広告は、
たいがい、高い利息をアピールしています。
でもね☆
これは、見せかけの利息なんです。
広告を見ると、利息の部分、
例えば上の例だと、「6%」という文字を、
大きなサイズの文字にして、
広告の真ん中にレイアウトしていたりします。
でも、これは、お客様を釣るための、
カモになるお客様を釣るための「エサ」なんです。
喜んでパクついている場合じゃありませんよぉ!
今、日本円の普通の定期預金の利息は、
ほぼゼロですので、6%など高い利息を見せられると、
思わず引き寄せられてしまうわけですが、
ちょっと待ってください!!
よくよく見ると、「6%」の近くに、
何やら、小さく書かれてありますよぉ。
読んでください。
「年利」と書いてありませんか?
そして、「(1カ月満期)」とか「1カ月物」と、
書かれてありませんか?
そうなんです♪
ご推察の通り♪
そういう仕掛けなんです。
資産運用をする際に、利回りを表記する場合、
原則、1年の金利で表すことになっております。
なので、
「6%」は、年利、つまり1年の利息なんです。
もしも、それが「1カ月満期」なら、
1カ月分に、換算しなければなりませんよぉ。
6% ÷ 12カ月 = 0.5%
ということになります。
なので、利息は、税込みで、
この場合、0.5%ということになります。
仮に、3,000万円を預けた場合、
1カ月後、3,000万円の0.5%、つまり15万円の利息を
受け取ることができる…ということになります。
が!!
きのうお話しましたように、
外貨建ての預金には、「スプレッド」などのコストが、
かかります。
きのうの例では、コストは60万円、かかっています。
なので、まとめますと、
「米ドル建て定期預金(1カ月満期) 利回り6%」
「スプレッド=2円」で、3,000万円、預け入れた場合、
利息は15万円、受け取れますが、
スプレッド60万円を支払わなければなりません。
つまり、60万円-15万円=45万円…の損!!
「1カ月で45万円損した」という話になるわけなんです。
銀行は、きのうお話しました「スプレッド」と、
「定期預金の期間」を自由に決めることができますので、
いくらでも…と言ったら、言い過ぎですが、
一見、得しそうな高い利息を作ることができるのです。
例えば、「1週間満期」とか「利回り18%」なんてのも、
わたしは、見たこと、ありますよぉ。
なので、この外貨建て定期預金で、
お客様側が利益を得るためには、
「利息」がポイントなのではなくて、
「為替差益」がポイントということになります。
上の例の場合、例えば、
その1カ月の間に、ドルが2円上がってくれれば、
スプレッド分は相殺することができますので、
利息分、儲けることができるわけです。
ただし、
ドルが1カ月で2円上がることはありますが、
自分が預けた時に限って、
必ず2円上がるわけではないわけで…
つまり、逆に2円下がることだって、
起こりえるわけです。
上の例の場合、仮に2円下がれば、
60万、損が増えて、合わせて、
1カ月で、45万円+60万円=105万円、
損してしまう!!
…という話になります。
一方、銀行からしてみれば、
為替が上がろうが、下がろうが、
どっちに転んでも、スプレッド分は、儲かる仕組みです。
一方的に、銀行に有利な取引ということになります。
あくまでも、私見ですが…
きょうのお話は、ここまでです。
ここで、1つ、きのうの話に、付け足しておきます。
コストは、
スプレッドのほかに、かかる場合もありますので、
その点も、必ずご確認なさってくださいませ。
と、ここまでは、言わば「損する仕組み」について、
お書きしてまいりましたが、
あすは、言わば「得する仕組み」について、
お話したいと思います☆
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応援、ありがとうございました。
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