因縁の織田先生と再会す【青森旅】
- 2015/12/17
- 21:00
わが家の玄関に、
山内ゆり子さんの版画、
「ベンチの女」が飾られております。

亡父が、山内さんご本人からいただいたものです。
エディションナンバーは、「5/15」
この作品と同じものが、
青森市で所蔵されておりまして、
今、青森市民美術展示館で開かれております、
「郷土が誇る芸術家たち」展で、
展示されております。
観に行ってきました。
ちなみに、青森市所蔵の同作品のエディションナンバーは、
「7/15」でした。
さすがに保存状態が良くて、
きれいでした。
ところで、その美術展で、
思わぬ人と再会してしまいました。
あえて、実名で書かせていただきます。
「織田重信」です。
「因縁の織田先生」です。

展示は、美術館の1階と2階なのですが、
入口を入ってすぐの所に展示されていた、
油彩3点に、引き寄せられてしまいました。
夕景なのか…
おそらく、「わが神域」と「春近し」が朝の景色で、
「わがベイサイド」が夕景だと、
わたしは勝手に感じました。
いい画だと思いました。
画の前には、ベンチが2つありましたので、
2階の展示を観てから、最後に、ゆっくり、
ベンチに座って観ようと思い、
何気に作品名を見たのです。
「春近し……織田重信!!」
ああ…
その「いい画」の作者は、
あの因縁の織田先生だったのでございまする。
話は、数十年前に遡ります。
わたしが中学3年の時、
美術の担当教諭が、織田重信先生でした。
わたしは、中学前半は、超優等生でしたが、
後半は一転、超問題児でございました。
事件は、
中学3年の美術の授業の最初の日に起こりました。
織田先生が、いきなり、
「なにしてるんじゃぁー!! トニー!!」
と、いきりたち、黒板消しとチョークを、
わたしに向かって投げつけたのであります。
当初、わたしは何が何だか、わけがわからず、
ただ織田先生をにらみつけていたと思います。
おそらくなのですが、当時、
わたしは、反抗的な生徒として、
悪名がとどろいていて、
生活指導の先生あたりから、織田先生は、
「あのクラスのトニーだけには気をつけろ。
なめられたら、おしまいだぞ」ぐらいに、
吹き込まれていたのでしょう。
織田先生は、初めての担当で、
普通だったら、生徒の顔も名前も、
少しずつおぼえていく形になると思います。
でも、おそらく、わたしの場合は、
最初から、要注意人物として、
警戒されていたのだと思います。
わたしが座っていた辺りから、
しゃべり声が聞こえたので、
織田先生としては、「トニーだぁ!!」
と、勘違いされて、
なめられないように、初めが肝心ということで、
激しく怒ったのだと思います。
わたしにしてみれば、
まったくの濡れ衣ですし、
それに、当時のわたしの考えとしては、
やみくもに反抗していたわけではなく、
道理が通らないことに対して、
場合によっては、生徒を代表するつもりで…
先生に抗議していたのでした。
あくまで、それは先生の勘違いなので、
わたしも、罪を認めるわけにはいきませんでした。
「なんで、どういう理由があって、
僕に、黒板消しを投げつけたのか?
ちゃんと、説明してください!!」
…ぐらいのことは、言ったと思います。
結局、その時は、しばらくして、
わたしの後に座っていた、不良っぽい同級生が、
急に席を蹴るように立ち上がり、
「オレと○○と□□がしゃべっていましたぁ!!
トニーは、関係ありません!!
申し訳ございませんでしたぁ~!!」
と、深々と頭を下げて、
わたしの濡れ衣は晴らされたわけなのですが、
その後の織田先生の対応に、
わたしが、ブチ切れてしまいました。
おそらく、織田先生も引っ込みがつかなくなり、
理不尽な捨てゼリフを吐いたのだと思います。
織田先生には、
「間違ったら、謝るのが道理でしょう?
先生の言っていることは、まるで、
意味がわかりません!!」
…ぐらいのことは、言ったかもしれません。
よぉ~し!
そっちがその気なら、こっちにも考えがある!!
こんな、わけのわからないことをする先生の授業は、
受けてはいられない。
ボイコットだ。
…ということで、中学3年の美術の時間、
完全ボイコットの暴挙に出たのであります。
ただ、「ボイコット」とは言いましても、
授業は、1回も休まず、出席するんであります。
出席して、完全ボイコット。
先生をにらみつけて、何もしない。
先生にしてみれば、
冗談の1つも言えないような、
つらい状況だったと思います。
結局、ボイコットは卒業するまで続き、
織田先生とは、和解することなく、
卒業しました。
そんな因縁のある「織田重信」先生に、
…正確には、織田先生の作品に、
きょうの美術展で再会したのであります。
しかも、「いい画だなぁ…」と思った画の作者が、
よりにもよって「織田重信」だったので…
ため息が出ましたよぉ。
2階の展示を観終わって、
予定通り、1階の織田先生の作品の前の、
ベンチに座りました。
つくづくいい画だなと思いました。
織田先生は、天国で、
今でも怒っているかもしれませんが…
わたしは、その画を観ていると、
あたたかく包まれていくような、
「春近し」は、励まされているようにさえ感じましたよぉ。
来て、よかったと思いました☆
「郷土が誇る芸術家たち」展は、
12月20日(日)まで、
青森市の善知鳥神社向かいの
青森市民美術展示館で開かれております。
よるの8時まで(最終入館7:30まで)ですので、
勤め帰りでも、観られると思います。
入場無料です。
↓人気ブログランキング「青森県」…第3位です。

応援、ありがとうございました。
感謝感謝☆
山内ゆり子さんの版画、
「ベンチの女」が飾られております。

亡父が、山内さんご本人からいただいたものです。
エディションナンバーは、「5/15」
この作品と同じものが、
青森市で所蔵されておりまして、
今、青森市民美術展示館で開かれております、
「郷土が誇る芸術家たち」展で、
展示されております。
観に行ってきました。
ちなみに、青森市所蔵の同作品のエディションナンバーは、
「7/15」でした。
さすがに保存状態が良くて、
きれいでした。
ところで、その美術展で、
思わぬ人と再会してしまいました。
あえて、実名で書かせていただきます。
「織田重信」です。
「因縁の織田先生」です。

展示は、美術館の1階と2階なのですが、
入口を入ってすぐの所に展示されていた、
油彩3点に、引き寄せられてしまいました。
夕景なのか…
おそらく、「わが神域」と「春近し」が朝の景色で、
「わがベイサイド」が夕景だと、
わたしは勝手に感じました。
いい画だと思いました。
画の前には、ベンチが2つありましたので、
2階の展示を観てから、最後に、ゆっくり、
ベンチに座って観ようと思い、
何気に作品名を見たのです。
「春近し……織田重信!!」
ああ…
その「いい画」の作者は、
あの因縁の織田先生だったのでございまする。
話は、数十年前に遡ります。
わたしが中学3年の時、
美術の担当教諭が、織田重信先生でした。
わたしは、中学前半は、超優等生でしたが、
後半は一転、超問題児でございました。
事件は、
中学3年の美術の授業の最初の日に起こりました。
織田先生が、いきなり、
「なにしてるんじゃぁー!! トニー!!」
と、いきりたち、黒板消しとチョークを、
わたしに向かって投げつけたのであります。
当初、わたしは何が何だか、わけがわからず、
ただ織田先生をにらみつけていたと思います。
おそらくなのですが、当時、
わたしは、反抗的な生徒として、
悪名がとどろいていて、
生活指導の先生あたりから、織田先生は、
「あのクラスのトニーだけには気をつけろ。
なめられたら、おしまいだぞ」ぐらいに、
吹き込まれていたのでしょう。
織田先生は、初めての担当で、
普通だったら、生徒の顔も名前も、
少しずつおぼえていく形になると思います。
でも、おそらく、わたしの場合は、
最初から、要注意人物として、
警戒されていたのだと思います。
わたしが座っていた辺りから、
しゃべり声が聞こえたので、
織田先生としては、「トニーだぁ!!」
と、勘違いされて、
なめられないように、初めが肝心ということで、
激しく怒ったのだと思います。
わたしにしてみれば、
まったくの濡れ衣ですし、
それに、当時のわたしの考えとしては、
やみくもに反抗していたわけではなく、
道理が通らないことに対して、
場合によっては、生徒を代表するつもりで…
先生に抗議していたのでした。
あくまで、それは先生の勘違いなので、
わたしも、罪を認めるわけにはいきませんでした。
「なんで、どういう理由があって、
僕に、黒板消しを投げつけたのか?
ちゃんと、説明してください!!」
…ぐらいのことは、言ったと思います。
結局、その時は、しばらくして、
わたしの後に座っていた、不良っぽい同級生が、
急に席を蹴るように立ち上がり、
「オレと○○と□□がしゃべっていましたぁ!!
トニーは、関係ありません!!
申し訳ございませんでしたぁ~!!」
と、深々と頭を下げて、
わたしの濡れ衣は晴らされたわけなのですが、
その後の織田先生の対応に、
わたしが、ブチ切れてしまいました。
おそらく、織田先生も引っ込みがつかなくなり、
理不尽な捨てゼリフを吐いたのだと思います。
織田先生には、
「間違ったら、謝るのが道理でしょう?
先生の言っていることは、まるで、
意味がわかりません!!」
…ぐらいのことは、言ったかもしれません。
よぉ~し!
そっちがその気なら、こっちにも考えがある!!
こんな、わけのわからないことをする先生の授業は、
受けてはいられない。
ボイコットだ。
…ということで、中学3年の美術の時間、
完全ボイコットの暴挙に出たのであります。
ただ、「ボイコット」とは言いましても、
授業は、1回も休まず、出席するんであります。
出席して、完全ボイコット。
先生をにらみつけて、何もしない。
先生にしてみれば、
冗談の1つも言えないような、
つらい状況だったと思います。
結局、ボイコットは卒業するまで続き、
織田先生とは、和解することなく、
卒業しました。
そんな因縁のある「織田重信」先生に、
…正確には、織田先生の作品に、
きょうの美術展で再会したのであります。
しかも、「いい画だなぁ…」と思った画の作者が、
よりにもよって「織田重信」だったので…
ため息が出ましたよぉ。
2階の展示を観終わって、
予定通り、1階の織田先生の作品の前の、
ベンチに座りました。
つくづくいい画だなと思いました。
織田先生は、天国で、
今でも怒っているかもしれませんが…
わたしは、その画を観ていると、
あたたかく包まれていくような、
「春近し」は、励まされているようにさえ感じましたよぉ。
来て、よかったと思いました☆
「郷土が誇る芸術家たち」展は、
12月20日(日)まで、
青森市の善知鳥神社向かいの
青森市民美術展示館で開かれております。
よるの8時まで(最終入館7:30まで)ですので、
勤め帰りでも、観られると思います。
入場無料です。
↓人気ブログランキング「青森県」…第3位です。

応援、ありがとうございました。
感謝感謝☆