考え方いろいろ~コケテーブル☆
- 2015/11/01
- 19:00
青森県の景勝地「奥入瀬渓流」で、
ある小さな(?)事件が発生し、
それを嘆いた地元ガイドのブログが、
炎上したのだそうです。

「ある小さな事件」といいますのは、
奥入瀬渓流沿いに設置されている、
通称「コケテーブル」のコケが、
何者かによって、はがされた…というもの。
「コケテーブル」は、
木製のテーブルとベンチがコケで覆われ、
不思議な趣きをかもし出して、
近年、B級な人気になっていたものであります。
「コケガール」と称されるコケの女性愛好家たちが、
わざわざ、コケを観るために、遠くから、
奥入瀬渓流に足を運ぶ…とか、
静かなブームになっているようでした。
わたしも、そのことは知っていましたので、
当初、この話を読んだ時には、
なぜ、その事件を嘆くブログが炎上してしまったのか?
今ひとつ、理解できませんでした。
ネットで検索してみますと、
このことに関する書き込みは、結構あって、
いくつか、読むことができました。
書き込みの多くは、意外にも、
コケはがしを嘆くものではなくて、
コケをはがした人に対して賛同するものでした。
「テーブルやベンチにコケが生えていたら、
使いにくいので、使うためにはがしたのなら、
何の問題もないんじゃないの?」
「はがしてほしくないなら、
看板なり何なりで、告知すべきだ」
言われてみれば、
そういう考え方もあるなぁ…
…と、思いました。
わたしは、コケに対して、
特に強い思い入れはありませんが、
それでも、コケを観ていると、いやされる…
…という感覚は、共感できます。
仮に、人工物にコケがついたものでも、
例えば、この「コケテーブル」のようなものは、
奥入瀬渓流にある物としては、
似つかわしく、魅力的なものに感じます。
なので、
この事件を知った時には、
率直に残念だと思いましたし、
それを嘆くブログも、
特に現地のガイドのブログであれば、なおのこと、
当然だ…という受け止め方をしておりました。
でも、考え方は、いろいろですねぇ~
特に、近年は、
外国からのお客様も増えていますし、
そうなれば、考え方、価値観も、
いろいろだと思うんです。
テーブルに生えたコケを
「情趣」ととらえるのか、
はたまた、「単なる汚れ」ととらえるのか、
人によって、変わっていて、当然ですよねぇ~☆
ネットの書き込みの中で、
「看板で告知しては」という指摘がありましたけれども、
案外、必要なことかもしれません。
青森県内の景勝地は、
結構、「説明看板」が充実していると思います。
奥入瀬渓流沿いも、充実していて、
散策しながら、時々休憩がてら、
案内看板を読むのは、楽しみの1つであったりします。
もしも、看板を設置するなら、
「禁止・警告」の看板ではなくて、
例えば、この「コケテーブル」であれば、
侘び、さび、自然をめでる日本人の感性・価値観を伝える…
…ような形がいいのでは?
と、思います。
あ、ちなみに、コケをはがした人が、
外国人だということではありませんよぉ。
コケむしたテーブルが、
「実用的な人工物」としてだけでなく、
「いやしの場所」になっている…
…ということが知られていれば、
このような事件は、起こらなかったのかもしれません☆
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