御霊をつれて【青森旅】
- 2015/07/11
- 21:30
最初は葉っぱだと思ったんです。
車の運転席側のワイパーに、
ひっかかっているように見えました。
そのうち、風で飛ばされるだろうと、
放っておいたのですが、
一向になくなる気配がありません。
で、よく見ますと、
これが、葉っぱではなくて、
チョウ、あるいは、ガのようなのでした。
最初は緑がかっていたと思うのですが、
少しずつ黄色に変わってきて、
時折、触覚らしき物が見え隠れしていました。

飛ばされないように、
必死にしがみついているように見えました。
わたしとしても、
ワイパーやウォッシャーで、
払ってしまうのも、ためらわれ、
そのままにして走行しました。
で、ふと思ったんです。
こんなことお書きしたら、
「また、始まった…」
と、おかしく思われるかもしれませんが、
これは、御霊の化身なのではないか?
…とね☆
いやいや、わたしが、この時、向かっていましたのは、
青森県野辺地町の「常夜燈」で、
昔々、訪ねた時に、
おびただしいオーブが写真に写り込んでしまい、
それ以来、足が遠のいていた場所なのでした。
それを久々、訪ねてみよう…
…ということでしたので、
そんなこんなの連想から、
このチョウは、何かの御霊なのじゃないか…
…と、変な想像をたくましくしてしまったのであります。
だって、変でしょう?
もう15キロぐらい、ワイパーに貼りついているんですよ。
走っている車の前ワイパーですよ。
左に駐車スペースがあり、
そこに車を入れました。

死んでるのかな?
覗きこむと、初めて、パタパタと羽を動かしました。
でも、飛び立つ気配はありません。
少し観察してみて、やっと、気付きました。
これは、飛び立たないのではなく、
飛び立てないのだとね★
胴体の部分をワイパーに強く打ちつけ、
ワイパーと胴体が引っ付いてしまったようでした。
ティッシュで、ちょっと払ってやったら、
元気に飛んでいきましたよぉ♪
この、御霊の化身かもしれないチョウとお別れした場所は、
「藩境塚」の駐車場です。
江戸時代、津軽藩と南部藩の境界に当たり、
番所が設けられ、通行の取り締まりが行われていました。
また、津軽藩側、南部藩側、
それぞれ2基ずつ、
直径10m、高さ3.5mほどの塚が設けられておりました。

この駐車場を海側に少し下った所にあります。

また、この辺りでは、幕末、
南部藩と津軽藩(弘前藩)が戦争状態になり、
双方に戦死者が出ました。
このうち、弘前藩の27人の古いお墓がある…
…ということを、この駐車場にあった案内板で知り、
訪ねてみることにしました。

道から少し奥まった所に、
墓石が4基、建てられていました。
手を合わせました。

こうして見ていると、
兵士たちが地面に腰をおろして、
何かを語らっているような風情がありますな。
最後に、一礼して辞去し、
この日の目的地、「常夜燈」に向かいました☆
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