赤を入れないと!!
- 2023/01/28
- 21:00
「佐川急便は27日、宅急便の基本運賃を
平均で約8%値上げすると発表した」
↑これが、仮に、新聞の記事だとすると、
1カ所、赤を入れないといけない部分があるのですが、
おわかりになるでしょうか?
わたくし、昭和の昔、
某新聞の校閲記者をしていたことがあるんです。
「校閲(こうえつ)」とは、
新聞の間違いを直す仕事です。
印刷物の文章の間違いを直す時、
赤字で直しを入れることから、
「赤入れ」とか、「朱入れ」とか、
言ったりするんです。
さて、そろそろ、いいでしょうか?
冒頭の文章が新聞記事だったとして、
1カ所、必ず、赤を入れなければならない部分が
あるのですが…
それでは、答えです。
(誤)「宅急便」→(正)「宅配便」
「宅急便」は、
「ヤマト運輸」の登録商標なのです。
一般には、普通に使われているもので、
実は、特定の会社の登録商標(商品名)だった…
…という例は、意外にたくさんあります。
かく言うわたしも、今は、気にせず、
普通に使っていますね♪
有名所では、
「マジック」
「ボンド」
「タッパー」
「UFOキャッチャー」
でも、基本、新聞とか、テレビとかでは、
一般名詞に言い換えなくてはなりません。
例えば、「UFOキャッチャー」なら、
「クレーンゲーム」とか。
ただ、あまりにも一般化してくると、
登録商標でも、そのまま、使われたりします。
例えば、
「シーチキン」
「キャタピラー」
「セスナ」
「ホッチキス」
「ウォシュレット」
「エスカレーター」
「エレクトーン」
上記のような商品名は、
新聞は、厳しく朱入れするかもしれませんが、
テレビでは、NHK以外は、
ほぼ気にせず、使っていると思います。
ちなみに、ジブリ作品、
「魔女の宅急便」ですが…
これは、始め、登録商標とは知らずに、
タイトルをつけてしまい、
のちに、ヤマトホールディングスと、
正式にスポンサー契約を結び、
解決したそうです。
フムフム。
「佐川急便、値上げ」の記事を読みながら、
ついつい昔の感覚を思い出してしまいました☆
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