わがこころ旅は長者山【青森旅】
- 2014/11/01
- 22:16
今回の青森旅、
当初の予定としましては、
八戸市で開かれている浮世絵展を2つ、
鑑賞するつもりでした。
でも、当日になって、
あることを思いついてしまいまして、
浮世絵展は1つだけにして、
長者山を少し歩いてみることにしたのでございまする。
NHK・BSプレミアムの人気番組で、
俳優の火野正平さんが自転車に乗って旅をする
「にっぽん縦断こころ旅」
…ってのがあるんですが、
わたし自身の「こころ旅」をするとしたら、
どこになるのかな?
…と、考えてみて、真っ先に思い浮かんだ場所が、
八戸市にある「長者山(ちょうじゃさん)」なのでした。
小学生の頃、そのふもとに住んでいたのです。
で、今回の八戸旅で、訪ねてみようと思ったわけです。
今回、散策してみて、
思い出深い場所が何カ所もありましたので、
数回に分けて、書かせていただきます。
初回は…「月渓山南宗寺」
時間的にいきますと、
今回の旅では、最後に訪ねた場所になります。
南宗寺(なんしゅうじ)は、
八戸藩藩主の菩提寺で、
山の中腹には歴代藩主のお墓もありますし、
藩ゆかりの貴重な品々が多数保存されている、
たいへん由緒正しきお寺さんです。

このお寺さんの境内では、
近所の子供達とよく遊んでいたわけですが、
亡くなった父に遊んでもらった、
貴重な場所でもあります。
場所はお寺さんに続く参道です。
今は、塀が建っていますが、
当時は、塀はなく、
代わりに両脇には、杉の大木がそびえておりました。

もちろん、当時は、
舗装もされていません。
凸凹の土の道でした。
野球のグローブを買ってもらって、
父が「あすから、毎朝、特訓だぁ!!」
と、言い出しました。
言葉通り、翌朝、この参道で、
キャッチボールをしてもらいました。
さらに翌朝、
当時、わたしは早起きでしたが、
その日は、さらに張り切って起き出して、
まだ寝ている父を起こしにいきました。
「キャッチボールやろうよぉ~」
「準備できたよぉ~」
「特訓でしょ~」
…と、父を起こすのですが、
父は寝ぼけた顔して、
「きょうは、休む…」
と、言いました。
次の日も、起こしてみましたが、
やっぱり父は寝ぼけた顔で、
「きょうは、やらない」
と、言いました。
結局、毎朝特訓するはずでしたが、
父とキャッチボールしたのは、
最初の1日だけでした。
いや…ねぇ~
父の名誉のために書いておきますと、
父は当時、かなり忙しかったのだと思います。
放送局の報道記者で、
地方局のさらに支局の記者でしたので、
おそらく人数もあまりいなかったでしょうし、
今みたいに、記者と技術(カメラ、音声…etc)の分業も、
あまり進んでいなかったと思いますので、
取材、原稿書き、カメラ撮影、もしかしたら、編集…と、
1人で、やっていたと思います。
この頃、母がカレンダーを見ながら、
「今月も、1日も休みがなかった…」
と、ぼやいていたのを憶えているぐらい。。
なので、うちの父は、
わたしが子供の頃は、ほとんど家にいず、
たまにいる時は、横になっているような…
そんな印象で、
遊んでもらった記憶も、
ほとんどありましぇん。
なので、なんてことのないことなのですが、
この場所で、たった1日、
キャッチボールをしてもらったことは、
父に遊んでもらった、数少ない、
貴重な思い出なのでございまする☆
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