高金利に釣られるな!!
- 2020/02/12
- 21:00
日本経済新聞のバック面下に、
2日続けて、外貨預金の広告が載りました。

上の写真は、
きのう掲載された某大手金融機関のものですが、
「年9.05%」の高金利が目を引きます。
釣られないでくださいよぉー!!
この手の投資は、
一見、お得なように見えて、
実は、損しやすい仕掛けが隠れているのです。
その損しやすい仕掛けを、
きのうの広告から読み解いてみたいと思います。
「年9.05%」が目を引くわけですが、
その周りに、ごちゃごちゃ書かれている文言から、
主だったものを抜粋します。
「米ドル 1ヶ月定期」
「キャンペーン金利は、当初お預け入れ期間のみ適用」
「為替スプレッド 1米ドルあたり片道最大50銭」
「預入金額 1万米ドル~500万米ドル」
まず、「1ヶ月定期」がクセモノです。
外貨建ての投資には、よくあるパターン。
期間が短い。
キャンペーン金利が適用されるのは、
最初の1カ月だけなのですが、
金利の表示は「年利」になっています。
年利9.05%は、月利に換算すると、
9.05%÷12カ月=約0.75%になります。
仮に、預入金額は「1万米ドル~」とありますので、
最小金額の1万米ドルで計算しますと、
1ヶ月満期時に受け取れる利息は、
1万米ドル×約0.75%=約75米ドルとなります。
そして、もう1つのマズイ要素「スプレッド」
「為替スプレッド」とは、
通貨の買値と売値の差額のことで、
金融機関の利益になります。
客側からすれば、手数料(コスト)。
今回の例でいいますと、
「片道最大50銭」とありますので、
往復で、1米ドルあたり1円、
コストがかかる…ということです。
つまり、1万米ドルなら、1万円コストがかかります。
仮に、現在は、だいたい1米ドル110円ぐらいなので、
それで、計算しますと、
1万米ドルの預金で1ヶ月満期時に受け取れる利息は、
約75米ドル×110円=約8,250円。
それと、あと、忘れてならないのは、税金です。
税金は、約20%ですので、
8,250円×0.8=6,600円
手取りの利息は、約6,600円です。
もしも、為替レートが変わらなければ、
1万米ドルを1ヶ月預けた場合、
満期時に、約6,600円の利息は受け取れますが、
1万円のスプレッドを払わなければなりません。
6,600円-10,000円=マイナス3,400円
3,400円の損になりますよぉ!!
…と、あらまし、こういう仕組みになっておりますので、
こういうことも計算の上、預け入れなさってくださいましー☆
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