IPOが変わってきた☆
- 2019/11/19
- 21:00
けさのBSテレ東「日経モーニングプラスFT」
「この人に聞く」のコーナーには、
このほど、新規に株式を上場した、
「BASE」の鶴岡裕太CEOが出演されていました。
その中で、へぇ~…と、
改めて思ったことがありました。
一瞬の言葉だったので、
もしかしたら、聞き間違いがあるかもしれませんが…
公開初日に、
公募した株式数の10倍の売りがあった…
…というのです。
改めて、IPOの意味合いが変わってきた…
…ように感じました。
「IPO」とは、
「Initial Public Offering」の略で、
新規に株式を上場(公開)すること。
会社が新規に株式を上場するためには、
上場に先立って、株を買いたい人を募ります。
この時の価格(公募価格)は1つに決められています。
株を買いたい人は、
証券会社に申し込んで、
大半の場合は、抽選になりますが、
当選すれば、公募価格で、
上場(公開)前に、買う形となります。
で、上場初日から、
市場価格で、売買が可能になります。
新規に上場して、初めてついた株価を
「初値(はつね)」といいます。
かつては、
初値が公募価格を上回ることが、ほとんど…
…と言ってもいいぐらいだったので、
公募価格で買って、
公開初日で売れば、
かなりの確率で儲けることができました。
ただ、今、少しその状況が変わりつつあります。
今今は、日本株の状況はいいので、
少し持ち直していますが、
ここ最近の傾向として、
初値こそ、公募価格を上回るものの、
その後、急落してしまう銘柄が増えてきました。
これは、どういうことか?
その理由の1つが、
冒頭に書いた状況です。
「公開初日に、公募した株式数の10倍の売りがあった」
これは、どういうことかといいますと、
スタートアップの段階で、
大口の投資家が株を買っていて、
そのかなりの部分が、公開日に売却されている…
…ということです。
本来、IPOは、株式市場を通じて、
事業資金を得ることが、
第一義の意味だったと思うのです。
でも、今は、IPOで公募される株式の…
何倍も何十倍もの株が、もっと前の段階で、
大口の投資家によって買われている。
つまり、株式公開しなくても、
資金を得るだけなら、
お金を出す人は、いくらでもいる。
…ということでしょう。
もしかしたら、IPOは、今や、
最初に投資をした大口の投資家が、
株を売って、利益を得る。
そういう機会になってしまったのかもしれません。
でも、こういう状況も、落ち着いてくれば、
むしろ、いいことなのかもしれません。
つまり、IPOは、事業の資金の出し手が、
大口の投資家から個人投資家に入れ替わる機会♪
…と、考えれば…ね☆
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