コストは確実に元本を食う★
- 2019/08/21
- 21:00
きのう、「金融の民主化」を目指すスマホ証券、
「LINE証券」のニュースを見ました。
「LINE証券5つのブレイクスルー」
1.「LINE」から最短約3分で口座開設申し込み可能
2.「LINE」から6タップで取引可能
3.平日21時まで即時注文/即時約定
4.厳選した日本企業100社を1株から購入可能
5.1株数百円から3,000円以下で買える銘柄が多数
近年、投資未経験者・初心者向けに、
お手軽投資・小額投資をすすめるアプリや投資サービスが、
多く見られるようになってきました。
まずは、小額から投資に慣れなさい…とか、
投資することを意識することなく、
手軽に投資ができます…
…みたいなノリで、勧誘したりしているのです。
他人事ながら、ちょっと気になる。
そんな調子で、投資慣れしたら、
逆に、マズイんじゃないか?
例えば、コストについて。
ケースバイケースなので、
すべてがそうだとは言えませんが、
普通に考えれば、
投資する金額が小額になれば、
元本に対するコストの割合が高くなります。
例えば、「カブドットコム証券」の「プチ株」では、
全上場銘柄を1株単位で24時間取引可能で、
つまり、株価が500円の株なら、
500円で1株だけ買うこともできますが、
証券会社やファイナンシャルプランナーが、
「1コインで投資できます♪」
…なんて調子で、小額投資をすすめてきても、
うかうか、その誘いに乗ってはいけませんよぉー!!
売買手数料がかかるのです。
この場合は、最低手数料48円(片道)。
買う時と売る時と2回かかりますので、
往復で96円かかります。
たいした金額じゃない…なんて考えないでくださいよぉ。
コストは、必ず「%」で認識するようにしてください。
この場合なら、元本500円に対して96円なので…
コストは、19.2%にもなりますよぉ。
投資のやり方にもよりますが、
簡単にコスト倒れしてしまいます。
コストは、確実に元本を食います。
逆に見れば、証券会社などは、
確実に儲けられる仕組みです。
「利は元にあり」ということわざがあります。
元本の重さを教えている言葉です。
例えば、100万円で買った株が、
50万円に下がったとします。
マイナス50%ですね。
これを元の100万円に戻そうとすれば、
プラス50%で、戻るのか?
戻りませんね。
プラス50%なら、75万円にしかならない。
元の100万円に戻すためには、
プラス100%じゃないと。
ということです。
元本がマイナスになればなるほど、
増やすのは難しくなります。
コストは、確実に、元本をマイナスにするので、
どんな投資でも注意が必要なわけですが、
とりわけ、小額投資の場合は、
不利になりやすいので、
より気をつける必要があります。
「LINE証券」の場合を見てみましょう。
ニュース記事を読んだ範囲の観察ですが…
「利用料・手数料は無料」とありました。
だまされてはいけませんよぉ!!
「銘柄ごとに市場価格などに応じた同社規定の…
スプレッドを含んで取引価格を提示」
…と、ありました。
「スプレッド」とは、買いと売りの価格差のことですが、
早い話が、実質的な証券会社の儲けになるお金です。
つまり、実質的な手数料のことです。
その手数料が、ハッキリ何%と書かれていません。
「市場価格などに応じた同社規定の」
と、されているわけです。
つまり、LINE証券が状況に応じて、
手数料を自由に決められる…ということ。
一般のお客さんは、
投資元本と手数料などコストを分けて考える傾向があり、
払った後は、忘れてしまいがちです。
また、投資信託の信託報酬のように、
一般のお客さんから見て、わかりにくいような形に
なっているケースも多いです。
「LINE証券」の「利用料・手数料は無料」の表記も、
この類いです。
お客さんが初心者ならば、
額面通り受け取って、
「手数料無料」と思い込んで、
取引する人が多く出てくるでしょう。
「コストは確実に元本を食う」
十分にお気をつけなさってくださいませ☆
投資は、100%自己責任でお願いいたします☆
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