外国為替レートは2つある!!
- 2018/12/11
- 21:00
過去の記事でも、
お書きしたことがあると思いますが、
大事なことなので、再び、お書きします。
よくニュース終わりなどで、
「本日の外国為替市場、
1ドル、113円11銭から12銭」
などと、言っておりますが、
これは、
「今、1ドル、113円11銭から12銭の間で、
取り引きされています」
…という意味ではありません。
「1ドル=113円11銭」と「1ドル=113円12銭」
2つのレートがある…ということなのです。
これは、どういうことなのか…と言いますと、
日本円を米ドルに替える場合のレートと、
米ドルを日本円に替えるレートは、違うということ。
円を外貨にするレートは、「TTSレート」
大きい方の数字、上の例では、113円12銭が、
TTSレートということになります。
逆に、外貨を円にするレートは、「TTBレート」
上の例では、113円11銭ということになります。
このTTSレートとTTBレートの差額が、
金融機関の利益になるというわけです。
お客さんから見れば、
この差額が「為替手数料」となります(※)。
で、このTTSレート、TTBレートは、
銀行が自由に決めることができます。
つまり、銀行によって、
あるいは預金の種類によって、
レート、手数料は違ってくるんですね☆
例えば、青森銀行の場合、
WEBサイトで調べてみますと、
手数料は、片道1米ドルあたり1円。
つまり、外貨普通預金をした場合、
往復で、1米ドルあたり2円の手数料が、
かかることになります。
大雑把に計算して、
1.77%の手数料率。
これが例えば、三菱UFJ銀行ですと、
通常の場合は、青森銀行と同じですが、
ネットバンクでやると、片道0.25円、往復で0.5円。
為替手数料率は、約0.44%になります。
ちなみに、青森県内には、
三菱UFJ銀行の支店はありませんので、
みずほ銀行の場合ですと、往復で0.8円。
為替手数料率は、約0.71%になります。
たいした差はないように思われるかもしれませんが、
金利が、例えば、みずほ銀行、1カ月定期で年利0.40%、
1年定期でも年利0.58%ですので、
為替手数料0.71%は、いかに分が悪いか、
おわかりいただけると思います。
仮に、1,000万円を1年定期にした場合、
為替レートがまったく動かず同じだったとしても、
約0.13%損、約13,000円、損してしまうことになります。
仮に、青森銀行の場合ですと、
1,000万円1年定期、為替レート同じ場合で、
約0.97%損、約97,000円の損になります。
ということで、外貨預金をする場合は、
為替手数料が銀行によってかなり違いがありますので、
よく調べてから、やった方がいいと思います。
最後に、この為替手数料(スプレッド)が0.3銭!!
…になる方法があります。
0.3円ではなくて、0.3銭ですよぉ!!
つまり、1米ドルあたり0.003円。
手数料率は、0.0027%
1,000万円当たりで約270円しか、かからない。
金利は、これ以上つくでしょうから、
レートが同じならば、利益が出ます。
その、為替手数料が激安になる方法とは、
「FX業者」を使うことです。
これにつきましては、
稿を改めたいと思います。
(※)昔は、「TTS・TTBの差額(スプレッド)」と、
「為替手数料」を別に設定しているケースもあった…
…と記憶しておりますが、今は、2つを合わせて、
「為替手数料」としているところが大半ですので、
この記事の表記も、それにならいました。
↓人気ブログランキング「青森県」…第3位です。

応援、ありがとうございました。
感謝感謝☆