きょうの日本経済新聞に、
全面を使って、
「JPX 日本取引所グループ」の広告が
掲載されていました。
「売買単位100株統一プロジェクト
いよいよ最終ステージへ」
昔々、株式の取引単位は、
1000株単位、100株単位、1株単位…
…など複数あり、
7~8割方は、1000株単位の取引でした。
例えば、株価が3,000円だとすると、
1,000株単元の株ですと、
3,000円×1,000株=300万円、
最低限必要だったのでございまする。
バブルが崩壊して、
一時、1株単位の会社の上場が増えたこともありましたが、
しだいに100株単位に統一していこう…
…という流れになっていきました。
今から10年前の2007年に、
東京証券取引所が中心となって、
2018年10月までに、
株式の売買単位を100株に統一しよう…
…という計画が公表されました。
当時は、計画通りに進むのかな?
…と、個人的には思っていましたが、
どうやら順調に進んでいたようであります。
2017年9月1日現在で82.2%の上場企業が、
100株単位になっておりましたが、
きょう、残りの企業のうち357社が、新たに、
1000株単位から100株単位への変更を行いました。
これに伴い、株価も大きく変わります。
一見、高くなった♪
…と思われるかもしれませんが、
そうではありませんので、ご注意ください。
これは、売買単位の変更とともに、
「株式併合」も実施されているからであります。
株式併合とは、その名の通り、株式を合わせること。
例えば、10:1の併合は、
10株を1株にしますよ…という意味。
株式分割の逆ですね☆
具体例をあげます。
例えば、「8342 青森銀行」の場合、
きょう付けで、1000株→100株の単位変更を行い、
同時に、10株→1株の株式併合を行いました。
青森銀行のきのうの終値は、421円。
きのうまでの売買単位は1,000株単位でしたので、
きのう、青森銀行株を1,000株持っていた人は、
421円×1,000株=42万1千円…の資産価値になります。
きょうの株価、終値を見ますと、4,020円!!
一見、高くなった♪
…と思うわけですが、そうじゃなくて、
「10株→1株の株式併合」をしているわけなので、
例えば、きのう1,000株持っていた人は、
10株を1株にするわけなので、
きょうは、持ち株が100株になった…
…ということになります。
きょうの青森銀行の株価は、4,020円ですので、
4,020円×100株=40万2千円!!
…ということになります。
つまり、ちょっとだけ、実質的な株価は下がった…
…ということになります。
株式併合は、何も「10株→1株」に限りません。
例えば、「5株→1株」というのも、
けっこう、あります。
例えば、「8022ミズノ」
きのうの終値は、653円。
きのう、1,000株持っていた人は、
653円×1,000株=65万3千円
それが、きょう、1000株→100株の変更とともに、
「5株→1株」の株式併合を行い、
きょうの終値は、3,275円でした。
きのう1,000株持っていた人は、
5株を1株にされたわけですので、
きょうは、1,000株÷5=200株、
持っていることになります。
きょうの株価は、3,275円ですので、
3,275円×200株=65万5千円
…ということになり、
この場合は、若干高くなりました。
少し長くなってしまったので、詳しくは、
後日、機会があれば、お書きしたいと思いますが、
「ミズノ」の例のように、
「1,000株単位→100株単位」の単位変更を行い、
同時に10株未満の株式併合を行う場合は、
実質的に株式分割を行ったに等しい効果があるのでは?
…と、考えております。
もしも、ミズノのような株を持っているなら、
ウエルカムですね♪
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応援、ありがとうございました。
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