トニーズレター Tony's Letter

お墓参りに行ってきました。

八甲田山の玄関口に位置する、
「陸軍墓地」

明治35年（1902）1月23日。

日本陸軍第八師団、
青森歩兵第五連隊210名が、
連隊兵舎を出発し、
田代新湯を目指しました。

当初の計画は、
1泊行軍でしたが、
猛吹雪に進路を見失い、
199名の遭難殉死者を出した、
世界最大級の山岳事故です。

映画にもなりました。

わたしは、以前にもお書きしましたが、
その青森第五連隊の兵舎跡地に建つ、
筒井中学校&青森高校の出身です。

特に、筒井中学校は、
わたしが入学した頃は、
まだ、兵舎の一部が残っていました。

兵舎を校舎として使っていて、
1年生の時にわたしのクラスが使っていた教室が、
まさに、その元兵舎の教室だったのです。

確か、病室だったところ。

今から考えれば、不謹慎極まりないのですが、
夏になると、日が暮れるまで居残って、
「五連隊の英霊」をサカナに、
肝試しなどもしていました。

と、いうわけで、
青森第五連隊の八甲田山雪中行軍は、
少し縁のあることでもあり、
大人になってからは、
時々、墓参りに行っているのでございまする。

青森市街地から、
おなじみの国道103号ではなくて、
東寄りの県道40号を、
八甲田山方面に向かいます。

少し上り坂になったかな…
…ぐらいの場所、右手にあります。
そんな山の中ではありません。

資料館があって、
資料館の山手側に、
駐車場があります。

参道を進みます。




今年の青森市は、雪が少なく、
なんだか、入れそう。

入口で一礼。

入ってみました。

数日前には雨も降って、
いい感じに固められておりましたので、
除雪はされていませんでしたが、
奥まで行くことができました。

墓地の正面一番奥には、
山口少佐以下10名の下士官の墓標がありました。




まずは、手を合わせ、拝礼。

きょうは、くもり空ですが、
雪も降らず、気温も、青森にしてはあたたかくて、
目をつぶって拝んでいると、
鳥のさえずりが聞こえてきて、
なんとも、おだやかな心持ちになりました。

下士官の墓標の傍らには、
生存者11名の墓もありました。




そして、参道の両側に、
189名の墓標が整列していました。




上の写真は、墓地の外から撮影したものです。

今年は、雪が少ないので、
お墓の頭が雪の上に顔を出していました。

この墓標群を見ると、
亡くなってなお、こうして整列して、
行軍しているように感じて、
ちょっと切なくなったりするのですが、

きょうは、なぜか、そんな感じはせず、
むしろ、雪の上に顔を出して、
兵隊さんが笑っているような、
そんな印象を受けました。

参拝の後、墓地の傍らに建つ、
「八甲田山雪中行軍遭難資料館」を
久しぶりに見学してきました。

建物の中に入ると、すぐ、
後藤伍長がお出迎えです。




ここまでは、無料のスペース。

椅子もありますし、
トイレもあります。

八甲田観光の前に、
トイレ休憩に使えます。

入って、左側が展示室になっていて、
ここからは、有料です。

一般260円、大学・高校生130円。
70歳以上と中学生以下は無料です。




雪中行軍の内容が、
コンパクトに、しっかりまとめられていて、
30分ぐらいで、雪中行軍のあらましを知ることができます。






いい展示でした。

ちなみに、写真撮影はOK!なんです。

隠し撮りではありませんよぉ。

資料館について、
サイトがみつかりませんでしたので、
詳細を下にお書きします。




「青森市八甲田山雪中行軍遭難資料館」

青森市幸畑字阿部野163-4

017-728-7063

開館時間…9:00～18:00（4月～10月）
　　　　　　　9:00～16:30（11月～3月）

休館日…12/31、1/1、2月の第4水・木曜日




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応援、ありがとうございました。

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